magozironのブログ

徒然なるままに備忘録などなど

reComputer J401にNvidia Jetson Orin NXを載せてみた、Jetpackインストールまでの備忘録。(文書のみ)

さてさて、更新が遅くなりました。

次は、今流行?のボードです。

※写真ありませんがご容赦を。撮影したら追加します。

機械学習系のエンジニアの方でJetsonという名称を耳にしたことがある方は少なくないはず?。Jetson系の開発者KITをご使用の方も多いと思います。

 Nanoと Xavier NXの開発者キットはほぼ終売。入手可能なのは、Orin Nanoの開発者キットのみかな。

 

<開発者キットで気になる点>

気になる点は、RTCバッテリが設置できない。=当然、有線、無線LANの環境がないと時刻が狂うのよ。時刻が必要なプログラムを動かしたときに不具合のある可能性がありますよね。Xavierは金属系の電池ホルダーが設置できそうだけど、Orinはバッテリコネクタの様。基板上にそれらを半田付けすればいいのだけど、めんどくさいよね。※開発者キットのボード詳細は下記のNvidiaのサイトからアカウントを作成し、DLしてください。

developer.nvidia.com

サードパーティー製のキャリアボードであれば、RTCバッテリホルダーがあるものが(大半?)多い。そこで、今回は Orin NX 16GB+reComputer J401の構成が勤務先で入手できたので、動作までの記録を残すことにしました。

 

<動作させるために集めた部品類一覧>

0)Orin nanoあるいはNXのモジュール。

今回はOrin NX 16GBを選択。Orin nanoの開発者キットのモジュールは8GBなんですよね。それを使用したPOC中にメモリが足らないかも?と若い衆に言われたので、16GB???必要???。探してもOrin NX 16GBしか選択肢がないので、入手。

 

1)キャリアボード

開発者キットとほぼ同等の入出力を搭載しているので、reComputer J401を選択。

reComputer J401 Carrier Board for NVIDIA Jetson Orin NX/Nano module - Seeed Studio

購入はスイッチサイエンスさんで,同時にヒートシンクも購入。

reComputer J401 - Jetson Orin NX/Orin Nano用キャリアボード (ACアダプタなし) — スイッチサイエンス

Jetson Orin NX/Orin Nano/Xavier NX モジュール用 ファン付きアルミヒートシンク — スイッチサイエンス

J401と開発者キットの差異は、私の理解できる範囲で下記3点。

〇映像出力がDP(DEV KIT)かHDMI(j401)か

〇rtcバッテリ搭載可能か否か devkitはガンバれば可能。J401は1220用電池ケースとコネクタが実装済み。

〇CAN コネクタの有無

 

2)SSD

公式でSABRENTのM2 SSDは動作すると記述があったので、相性問題を避けるために、 SB-ROCKET-1TBを入手。問題なく起動ドライブとして動作確認。

※Crucial のP3はXavier用のJ201で動作確認済みなので、多分動くはず。これも動作確認予定。

 

3)WIFIカードとアンテナ

Xavier NX開発者キットとJ201でも動作実績のある8265AGWを搭載。動作確認済み。

※BT系の不具合報告のあったAX210の動作は後日確認予定。(願望)

 

4)RTC用ボタン電池

電池ホルダーは1220用ですが、1225でも動作可能済み。0.5mmの厚みの違いだけだし。問題なし。

 

5)φ12㎜電源ボタン

アマゾンで下記のものを購入。

https://www.amazon.co.jp/Seliwirkt-%E9%9D%92%E8%89%B2LED-12mm%E6%8A%BC%E3%81%97%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81%E3%80%8112V-%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%97%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81%E3%80%81IP66%E9%98%B2%E6%B0%B4-%E9%87%91%E5%B1%9E%E8%A3%BD%E6%8A%BC%E3%81%97%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81%E3%80%81%E3%82%BD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E4%BB%98%E3%81%8D/dp/B09B51R7MM/ref=sr_1_17?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=10EEFMSR9V0OK&dib=eyJ2IjoiMSJ9.m42UtT1jBxm0pBDlZN9ppsb1L9iw1FadQhq6W1T8i3m5LZwgoC4zYdncDppVSabdw1DVapph71IL99PxkYNoDEBjUwlpxOTD9nQwwf8OJ_gwqUnK26eI4r1mhDUMX4XSsV7OUvHV5Q0lyg9FQGp60Q7yzO9CxGs1fQCLEq9PvqqOeVI8_eI6fCekwPRhULM6Ib_p3-BbK7mVx0fycZ9mG04hyXWoO_1InDJAXUsS-wkRAyNB3w-ENNAmc3FhpVkgNjsn4to8edy9JRiFZbxIX_hpu1NjsyuOWI8KiqjENUc.T8mL8z4_6-zSq7ldyDpizb4ac8G7xTWQRzEDhbYzHYk&dib_tag=se&keywords=12mm%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81&qid=1714231243&sprefix=12mm%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81%2Caps%2C190&sr=8-17

 

6)シリコングリスとサーマルパッド

Orin nx系は触ったことがないので、どの程度の熱が出るのか心配しました。熱対策としてメモリ部にもサーマルパッドを使用。メモリ部は2㎜厚でOK。当然、NX⇔ヒートシンク間にPC用のシリコングリスを塗布。

 

<その他>

〇電源ボタン起動時に起動するためとjetpackインストール用のジャンパ 2個。

〇15㎜程度の六角スペーサ。タップM2.5あるいはM2.6が加工されているもの4本とねじ

〇acアダプタは、Xavier Nx用のものが使用できた。

上記全て組み立てれば、動作するね。

 

jetpackインストール>

Ubuntu 20.04 LTS上にインストールしたSDKmanagerから、リカバリモードにして起動。(ジャンパ使用してね。)無事、Orin Nx DEVkitとして認識。jetpackは5.1.3。ここまでインストールまでできたけど、CUDA tool kitなどがインストールできなかった。数回チャレンジしたけどあきらめ、リカバリモードを解除して、独立して起動後、それらを個別にインストールで解決。

SDKmanagerによるインストール方法は下記。

docs.nvidia.com

Jetpackのインストールは下記参照.apt でインストール可能。

docs.nvidia.com

 

<触ってみた感想>

25wモードで再起動しましたけど、ちょっと熱い?。ヒートシンクは銅にしたいなぁ。

だけどやっぱりOrin NX 速いわ。デスクトップ周りはきびきびしてます。通常のPCみたいな速度なので、ちょっと高いけど自分で欲しいなぁ。

ベンチマークとれましたら後日。

 

では、また。